【新唐人2015年03月08日】中共の全人代が5日から開幕しましたが、李克強首相が政府活動報告で読み上げた数字が2度も配布された資料と違う場面が見られました。
台湾の「中央社」は、李首相は都市部の失業率の数値目標を「4.6%以内」と読みあげましたが配布された資料には「4.5%以内」と書かれており、メディアや参加者らの注意を引き起こしたが、声を出す人は誰もいなかったと伝えました。
報告の後半でも、2025年以前に登録した排ガス基準を満たさない車両(黃標車)を全面的に廃車にすると読みあげましたが、報告書には2005年と書かれていました。この時も会場で出席者らが議論する場面が見られました。
「世界ウイグル会議」中共に新疆情勢緩和策呼びかけ
海外のウイグル人組織「世界ウイグル会議」の報道官は、全人代開幕の日にメディアを通じて、新疆情勢への緩和を北京当局に呼びかけました。
中央社によると、報道官は全人代の代表や委員からはウイグル族の権益を守る提案が全く出されておらず、北京当局からも新疆の情勢を改善しようとする誠意が全く感じられないと述べました。
当局には、新疆での衝突の根本的な原因については、敵対心を捨てて客観的に判断し、緊張した局面を改善するための具体策を出すよう促しました。
重慶警察 息子を人質に法輪功学習者を迫る
3月5日は中国の伝統的な祭日「元宵節」(げんしょうせつ)で、家族が集まり、一家団欒と平和な一年を願う日です。しかしこの日、重慶市の法輪功学習者羅澤会(らたくかい)さんの息子が人質として警察に強制連行され、「母親が出頭すれば釈放する」と脅迫されました。
情報によると、72歳の羅(ら)さんは迫害から逃れるため、2010年1月から自宅にも戻れず、各地を転々としています。警察は何度も羅さんの息子に母親の逮捕に協力するよう強要していました。また、羅さんの夫、江錫清(こうせきせい)さんは2009年1月に重慶市の強制労働収容所で迫害により不審な死を遂げましたが、まだ息のあるうちに臓器を摘出され、標本に使われました。
香港の団体 全人代に「良心犯」への関心呼びかける
中国人権に注目する香港の4つの団体が共同でデモ行進を行いました。元宵節の日、デモ隊は香港郵政総局にまで行進し、北京で開かれている全人代宛てに、政治異見者への迫害の停止と雨傘運動を支持したことで逮捕された大陸の市民の釈放を呼びかける書簡を送りました。
ラジオ・フリー・アジアによると、この活動は香港ですでに1か月近く行われており、23の団体と3100以上の市民が署名をしています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/03/06/a1182397.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)